この記事では、マーケティング施策にクイズ型コンテンツを導入し、新規のリード獲得はもちろん、認知度が大幅に向上した事例を紹介します。
今回は、KSAPの運営を行っている村上様と私市様に詳しくお話を伺いました。
上記のような、マーケティング施策に悩みを抱えている企業や公共団体にとって、大変参考となる内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
はじめに、今回クイズ型コンテンツを導入していただいた、KSAP様について紹介します(以下敬称略)。
KSAP(かながわ・スタートアップ・アクセラレーション・プログラム)は、社会課題解決型スタートアップを支援する神奈川県主催の団体です。神奈川県の経済活性化と社会課題解決の両立や質の高いベンチャー企業の創出と育成を目的として活動を行っています。
2017年度の開始以来、過去5年間で42社を採択・支援してきました。また、2017年度から2023年度では、計7.5億円の資金調達や999件のメディア掲載、598件の業務提携・導入などの実績を上げています。
KSAPでは既存のマーケティング施策の効果停滞と、ターゲットへの訴求不足に課題を抱えていました。
具体的には下記の内容です。
・広告施策の内容が固定化しており、新規獲得に向けた効果的なアプローチができていない
・LINE登録者数の増加が月間約10人程度と低調
・SNSアカウントが適切に運用されておらず、SNSマーケティングを実施できない状況
・既存の顧客リストの質が十分でなく、ステップメール配信による効果が限定的
・質の低い顧客リストに対して同様の施策を継続して実施していたため、成果が出ていない
このような背景からプロジェクトはスタートし、マーケティング施策の整理、コンテンツ開発、拡散促進、効果分析までをワンストップでサポート致しました。
それでは、実際にFunda Naviのクイズ型コンテンツを導入した際のプロセスについて紹介します。
ヒアリングを通じたマーケティング論点の整理から始まり、コンテンツの企画、制作、リリース、さらには拡散支援と、ワンストップでご支援いたしました。
KSAPが抱えていたマーケティングの課題は、「どの施策が有効かわからない」「コンテンツがターゲットニーズと乖離している」といった曖昧さでした。
その背景には、既存コンテンツや施策の全体像が見えず、優先順位をつけにくい構造的な課題がありました。
そこで、既存コンテンツの棚卸しやコンテンツマップによる可視化を行い、何が不足しており、何が不要かを明確化することで、用意すべきコンテンツやと既存コンテンツの改善ポイントを抽出しました。
マーケティングプロジェクトをご一緒したKSAPの私市様からも、今回のマーケティング整理フェーズについて、大変前向きな評価をいただいております。
KSAPが最もアプローチしたいターゲットである起業家たちは、多忙な中でも有益な情報を求め、短時間で本質的なインサイトを得たいと考えています。しかし従来のコンテンツでは、起業家視点から十分練り込まれた設計がなされていませんでした。
そこで、ターゲットの行動特性を掘り下げ、コンテンツ制作段階で試行錯誤を行い、最適な情報構造や訴求ポイントを確立しました。その結果、「社会課題解決型ビジネス」という核心的テーマに沿った価値あるコンテンツ戦略を打ち立てることができました。
起業家にとって価値ある接点を生み出すには、単なる情報提供ではなく、自身を振り返り発見を得られる体験が求められていました。
そこで、起業家や起業を検討している方々が、短時間で自身のスキル・知見を評価できるクイズを制作しました。結果画面には社会課題解決型ビジネスに役立つ情報を提示することで、興味喚起から実践的インサイトの獲得までをスムーズに結びつけました。
これにより、ターゲットが主体的にエンゲージする新たな導線を確立しました。
コンテンツを用意しても、ターゲットの目に触れなければ意味がありません。コンテンツ制作後の拡散支援も同時並行で用意させていただきました。
KSAPは認知拡大と潜在リード獲得を目指す中、SNS拡散力を十分活用できていませんでした。拡散性を高めるには、シェアしたくなるデザインや共感を引き出すメッセージ、起業家コミュニティ内での話題形成が不可欠です。
これらを意図的に設計することで、わずは3日間で1,000人がクイズに参加し、100回近くのシェアが生まれました。
コンテンツはリリースして終わりではありません。むしろリリースしてからが本番です。世の中の反応や、ターゲットの行動などを分析し、評価、改善案につなげる必要があります。
これまでKSAPは、施策の成否を定量的に把握する手法が不足しており、効果検証や改善サイクルが回しにくい状態でした。
クイズ型アプリケーションでは、集客数やエンゲージメント深度をデータで可視化し、その成果に基づく改善提案を行うことで、PDCAを継続的に回せる体制が整いました。これにより、KSAPは中長期的なブランド強化やリード育成を戦略的かつ持続的に進められる土台が整います。
KSAPのマーケティング強化プロジェクトでは、戦略立案から施策実行、効果検証までの全プロセスをわずか3週間で完了しました。これは、限られた時間とリソースの中で最大限の効果を追求するため、緻密な計画とスピーディな意思決定を徹底した結果です。
では、実際にKSAPのクイズ型コンテンツはどれくらい成果があったのでしょうか?
ここからはパフォーマンス指標の一部についてをご紹介いたします。
クイズ型コンテンツを導入したことで、KSAPは従来のマーケティング手法では得られなかった大きな成果を短期間で上げることに成功しました。
リリース後、5日間の成果は下記となっています。
短期間での数多くのトラクション創出に成功。
従来1ヶ月かけていた獲得数を3日で達成。
起業家コミュニティでの自然な拡散に成功。
データ分析により施策の有効性を明確化し、ロジカルな意思決定やレポーティングが可能に。
今回のマーケティング改善施策は、わずかな期間で想定以上の成果をもたらしました。
以下に、マーケティングプロジェクトをご一緒に進めた村上様からのコメントをご紹介します。